慶應義塾大学の2025年大学入試変更点をわかりやすく解説

慶應義塾大学の2025年大学入試変更点をわかりやすく解説

慶應義塾大学の2025年入試変更点を分かりやすく解説します。新課程入試初年度である2025年度大学入試で、慶應義塾大学では大きな入試制度の変更を行います。学部別に2025年大学入試でどのような変更があるのかを以下にまとめさせて頂きました。

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慶應義塾大学文学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
募集人数580名
配点:英語150・地歴100・小論文100の350点満点
※地歴は「日本史B」「世界史B」から選択

<2025年入試>
募集人数580名
配点:英語150・地歴100・小論文100の350点満点
地歴は「日本史探究+歴史総合」「世界史探究+歴史総合」から選択

慶應義塾大学文学部の2025年大学入試の変更点は
・英語の外部試験利用が始まる
・地歴の出題範囲に「歴史総合」が加わる
です。

地歴は「日本史探究+歴史総合」「世界史探究+歴史総合」から選択となります。「歴史総合」が加わることで受験生の負担が増すものと思われます。

英検CSEスコアが2500以上ある場合は、それを提出すると一定の得点に英語が換算されます。その場合、1限目の英語は受験せず2限目から受験します。実際に何点に換算されるかは公開されていません。

慶應義塾大学経済学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
経済学部A方式:募集人数420名
経済学部B方式:募集人数210名

A方式配点:英語200・数学150・小論文70
B方式配点:英語200・地歴150・小論文70
※地歴は「日本史B」「世界史B」から選択

<2025年入試>
経済学部A方式:募集人数400名
経済学部B方式:募集人数200名

A方式配点:英語200・数学150・小論文70
B方式配点:英語200・地歴150・小論文70
地歴は「日本史探究+歴史総合」「世界史探究+歴史総合」から選択

慶應義塾大学経済学部の2025年大学入試の変更点は、
・募集人数が減る
・地歴の出題範囲に歴史総合が加わる
・日本史の出題範囲が1500年以降中心となる
・数学の出題範囲が若干変わる
です。

指定校推薦の導入に伴い、2025年入試はA方式400名・B方式200名の計600名の募集定員となります。

A方式の数学は、数1・数2・数A・数B・数Cです。数Bは「数列」・数Cは「ベクトル」が出題範囲です。

B方式の地歴は「日本史探究+歴史総合」「世界史探究+歴史総合」から選択です。出題範囲はいずれも1500年以降が中心となります。

2024年入試までは世界史の出題範囲は「1500年以降が中心」で、日本史の出題範囲は「1600年以降が中心」でした。2025年入試は「歴史総合」が加わったことで、世界史・日本史ともに「1500年以降が中心」に変わります。

慶應義塾大学法学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
法学部法律学科:募集人数230名
法学部政治学科:募集人数230名

配点:英語200・地歴100・論述力100
地歴は「日本史B」「世界史B」から選択

<2025年入試>
法学部法律学科:募集人数230名
法学部政治学科:募集人数230名

配点:英語200・地歴150・小論文100
地歴は「日本史探究+歴史総合」「世界史探究+歴史総合」から選択

慶應義塾大学法学部の2025年大学入試の変更点は、
・地歴の出題範囲に歴史総合が加わる
・地歴の問題に記述問題が加わり配点が5割増える
・「論述力」が「小論文」に代わり試験時間が短縮される
です。

地歴はこれまでのマークシートのみの出題から記述問題が追加され、試験時間・配点ともにこれまでの1.5倍となります。

「論述力」が「小論文」にかわり、試験時間が90分から60分に短縮されます。2024年までの「論述力」と2025年からの「小論文」の出題内容の違いは以下です。

2024年までの「論述力」:資料を与えて、理解・構成・発想・表現の能力を問う
2025年からの「小論文」:国家や社会の基本原理を中心とした諸問題について論述形式で解答させる

慶應義塾大学商学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
商学部A方式:募集人数480名
商学部B方式:募集人数120名

A方式配点:英語200・数学100・地歴100
B方式配点:英語200・数学100・論文テスト100
※地歴は「日本史B」「世界史B」「地理B」から選択

<2025年入試>
商学部A方式:募集人数480名
商学部B方式:募集人数120名

A方式配点:英語200・数学100・地歴100
B方式配点:英語200・数学100・論文テスト100
※地歴は「日本史探究」「世界史探究」「地理探究」から選択。

慶應義塾大学商学部の2025年大学入試は、前年度からの大きな変更はありません。地歴は「日本史探究」「世界史探究」「地理探究」から選択で、(他学部と異なり)「歴史総合」は加わりません。

数学は数1・数2・数A・数B・数Cです。数Aは、「図形の性質」「場合の数と確率」、数Bは「数列」、数Cは「ベクトル」が出題範囲です。

慶應義塾大学医学部の2025年入試変更点

慶應義塾大学医学部は2次試験で「小論文および調書記入・面接」があります。以下は一次試験の内容となります。

<2024年入試>
募集人数:66名

配点:英語150・数学150・理科200
※理科は、「物理」「化学」「生物」の3つの中から2つを選択

<2025年入試>
募集人数:66名
配点:英語150・数学150・理科200
※理科は、「物理」「化学」「生物」の3つの中から2つを選択

慶應義塾大学医学部の2025年大学入試の変更点は、
・入試日の変更
です。

2024年入試までは2月19日に行われていた一次試験が2025年からは2月9日へ変更となります。私大医学部TOP校の入試日変更により、他大医学部への影響も大きいでしょう。

数学は数1・数2・数3・数A・数B・数Cです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」、数Bは「数列」「統計的な推測」、数Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲です。

慶應義塾大学理工学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
募集人数:650名
配点:英語150・数学150・理科200
※理科は「物理」「化学」が各100点です

<2025年入試>
募集人数:650名
配点:英語150・数学150・理科200
※理科は「物理」「化学」が各100点です

慶應義塾大学理工学部の2025年大学入試は、前年度からの大きな変更はありません。

数学は数1・数2・数3・数A・数B・数Cです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」のうち「整数の性質」に関する部分、数Bは「数列」、数Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲です。

慶應義塾大学総合政策学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
募集人数:225名
受験科目:
・「数学または情報」「外国語」「数学および外国語」の3つから1つを選択
・「小論文」

<2025年入試>
募集人数:225名
受験科目:
「小論文」に加えて「数学」「数学および情報」「外国語」「数学および外国語」の4つから1つを選択

慶應義塾大学総合政策学部の2025年大学入試の変更点は、
・「情報」プラス「小論文」だけで受験できなくなる
です。

2025年入試から受験科目の選択肢から「数学または情報」がなくなり、「数学」「数学および情報」に変わります。これにより、2025年からは「情報」プラス「小論文」だけで受験することはできなくなります。

「数学」は数1・数2・数A・数Bです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」のうち「整数の性質」に関する部分、数Bは「数列」「統計的な推測」が出題範囲です。

「数学および情報」は情報1・情報2・数1・数2・数A・数Bです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」、数Bは「数列」「統計的な推測」が出題範囲です。

「数学および外国語」の数学は、数1・数2・数A・数Bです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」、数Bは「数列」「統計的な推測」が出題範囲です。

慶應義塾大学環境情報学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
募集人数:225名
受験科目:
・「数学または情報」「外国語」「数学および外国語」の3つから1つを選択
・「小論文」

<2025年入試>
募集人数:225名
受験科目:「小論文」に加えて「数学」「数学および情報」「外国語」「数学および外国語」の4つから1つを選択

慶應義塾大学環境情報学部の2025年大学入試の変更点は、
・「数学」の出題範囲に数3・数Cが加わる
・「情報」プラス「小論文」だけで受験できなくなる
です。

2024年入試までは総合政策学部と同じ出題範囲でしたが、2025年入試からは数3・数Cが加わり、「理系」色を強めました。

2025年入試から受験科目の選択肢が「数学または情報」から「数学」「数学および情報」に変わります。これにより2025年からは「情報」プラス「小論文」だけで受験することはできなくなります。

「数学」は数1・数2・数3・数A・数B・数Cです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」、数Bは「数列」「統計的な推測」、数Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲です。

「数学および情報」は情報1・情報2・数1・数2・数A・数Bです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」、数Bは「数列」「統計的な推測」が出題範囲です。

「数学および外国語」の数学は、数1・数2・数A・数Bです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」、数Bは「数列」「統計的な推測」が出題範囲です。

慶應義塾大学看護医療学部の2025年入試変更点

慶應義塾大学看護医療学部は2次試験で「面接」があります。以下は一次試験の内容となります。

<2024年入試>
募集人数:70名
受験科目:
・「数学」「化学」「生物」の3つから1つを選択
・「小論文」

<2025年入試>
募集人数:70名
受験科目:
・「数学」「化学」「生物」の3つから1つを選択
・「小論文」

慶應義塾大学看護医療学部の2025年大学入試の変更点は、
・「数学」の出題範囲に数C(「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」)が加わる
です。

「数学」は数1・数2・数A・数B・数Cです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」、数Bは「数列」「統計的な推測」、数Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲です。

「小論文」は一次試験の合否には使われず、二次試験の選考に使われます。

慶應義塾大学薬学部の2025年入試変更点

<2024年入試>
薬学部薬学科:募集人数100名
薬学部薬科学科:募集人数50名
配点:英語100・数学100・理科150
※理科は「化学」です

<2025年入試>
薬学部薬学科:募集人数100名
薬学部薬科学科:募集人数50名
配点:英語100・数学100・理科150
※理科は「化学」です

慶應義塾大学薬学部の2025年大学入試の変更点は、
・「数学」の出題範囲に数3・数Cが加わる
です。

慶應の薬学部は2024年入試までは理系としては珍しく数1・数2・数A・数Bが出題範囲でしたが、2025年入試からは、数3・数Cも加わります。

数学は数1・数2・数3・数A・数B・数Cです。数Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」のうち「整数の性質」に関する部分、数Bは「数列」「統計的な推測」、数Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲です。



以上、「慶應義塾大学の2025年大学入試変更点をわかりやすく解説」でした。2025年慶應入試は、新課程入試初年度ということもあり、例年に比べ、入試制度が激変します。志望されている学部について、受験科目・出題範囲をよく調べ対策をたてることが重要となります。

※本ページに記載している情報について※
複数回チェックを行うなど、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性を保証するものではありません。又、出来る限り更新を行ってまいりますが、情報が古くなっている可能性もございます。<最終更新日:2024年2月13日>

最新の情報は、以下の大学公式ページでご確認ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/


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