共通テスト合格判定の比較と利用法のまとめです。河合塾の共通テストリサーチ・バンザイシステム、駿台のデータネット・インターネット選太君、東進の共通テスト合否判定システムの違いや使い方を解説します。
又、共通テストリサーチ・データネットを元にした、各予備校による大学学部別ボーダーラインについても紹介します。
Contents
共通テストの合格可能性判定システムとは
各予備校が提供している「共通テストの合格可能性判定システム」とは、
・国公立大学入試のボーダーラインと合格可能性判定
・私立大学の共通テスト利用入試のボーダーラインと合格可能性判定
がでるシステム・ツールです。
各予備校の「共通テスト判定システム」の一覧と違い
各予備校の「共通テスト合格可能性判定システム」「共通テスト合格可能性判定ツール」には、「志望者内の順位が出る事前登録型」「ネットですぐ出来て、記述模試とのドッキング判定も可能な即時判定型」の2種類があります。
・志望者内の順位が出る事前登録型
河合塾の共通テストリサーチ
駿台ベネッセ共催のデータネット
東進の共通テスト合否判定システム
・ネットですぐ出来る即時判定型
河合塾のバンザイシステム
駿台のインターネット選太君
事前登録型(参加型)の集計データを元にして、各予備校は「即時判定システム」や「大学・学部別ボーダーライン」を公開しています。
河合塾の「共通テストリサーチ」と「バンザイシステム」の違い
河合塾の共通テスト合格判定には、「共通テストリサーチ」と「バンザイシステム」があります。
共通テストリサーチは、共通テストを受けた受験生の約8割が参加する合格可能性判定システムで、中1日で判定がでる、事前登録型です。
志望校の共通テストボーダーライン点数・出願予定者内の順位・総志望者内の順位・得点分布表・合格可能性(A~E)が出ます。
共通テストリサーチには、全国の高校の多くが参加しています。現役生の方で、在籍高校が「共通テストリサーチ」を利用している場合は、「個人」で申し込むことはできません。個人で申し込む場合、以前は河合塾の校舎で申込み、結果も校舎で受け取る必要がありましたが、今はネットで申込み・結果の閲覧ができます。
バンザイシステムは、「共通テストリサーチ(河合塾)」に参加した受験生のデータを元にした即時判定システムです。志望校の共通テストボーダーライン点数・得点分布表・合格可能性(A~E)が表示されます。
バンザイシステムは共通テストリサーチと違って、すぐに判定がでますが、出願予定者内の順位・総志望者内の順位は分かりません。尚、全統記述模試の偏差値を入力すると二次試験の判定も可能です。
駿台の「データネット」と「インターネット選太君」の違い
駿台の共通テスト合格判定には、「共通テスト自己採点集計データネット」と「インターネット選太君」があります。
共通テスト自己採点集計データネット(通称:データネット)は、共通テストを受けた受験生の約8割が参加する合格可能性判定システムで、中2日で判定がでる、事前登録型です。
共通テスト自己採点集計データネットには、駿台とベネッセの共催で、全国の高校の多くが参加しています。現役生の方で、在籍高校が「共通テスト自己採点集計データネット」を利用している場合は、「個人」で申し込むことはできません。個人で申し込む場合、駿台の校舎で申込み、結果も校舎で受け取る必要があります。この点が、河合塾の「共通テストリサーチ」と異なります。
インターネット選太君は、「データネット(駿台・ベネッセ)」に参加した受験生のデータを元にした即時判定システムです。志望校の共通テストボーダーライン点数・受験志望者内の順位・合算志望者内の順位・得点分布表・合格可能性(A~E)の資料をもらえます。
「共通テスト判定システム」の比較
共通テストリサーチ(河合塾)
・共通テストリサーチとは
共通テストを受けた受験生の約8割が参加する合格可能性判定システムで、中1日で判定がでる、事前登録型です。
・共通テストリサーチ参加で手に入るデータ
志望校の共通テストボーダーライン点数
出願予定者内の順位
総志望者内の順位
得点分布表
合格可能性(A~E)
B判定:合格可能性65%
C判定:合格可能性50%
D判定:合格可能性35%
E判定:合格可能性20%未満
・個人参加の場合のスケジュール(2024年共通テストの場合)
事前申し込みは不要です
2024年1月15日(月)9:00~18:00 自己採点結果入力
2024年1月17日(水)以降 成績表閲覧
・個人参加方法:
https://www.keinet.ne.jp/center/research/personal/index.html
・共通テストリサーチを元にしたボーダーライン
河合塾では、共通テストリサーチの集計データを元にした大学・学部別の共通テスト点数のボーダーライン・合格ラインを発表しています。詳細は以下をご覧ください。
⇒各予備校による共通テストのボーダーライン・合格ラインまとめ
バンザイシステム(河合塾)
・バンザイシステムとは
「共通テストリサーチ(河合塾)」に参加した受験生のデータを元にした即時判定システムです。
・バンザイシステム利用で手に入るデータ
志望校の共通テストボーダーライン点数
得点分布表
合格可能性(A~E)
※全統記述模試の偏差値を入力すると二次試験の判定も可
B判定:合格可能性65%
C判定:合格可能性50%
D判定:合格可能性35%
E判定:合格可能性20%未満
・バンザイシステムの利用開始(2024年共通テストの場合)
2024年1月17日(水) 13時
・バンザイシステム:
https://www.keinet.ne.jp/center/banzai/
共通テスト自己採点集計データネット(駿台・ベネッセ共催)
・データネットとは
共通テストを受けた受験生の約8割が参加する合格可能性判定システムで、中2日で判定がでる、事前登録型です。
・データネット参加で手に入るデータ
志望校の共通テストボーダーライン点数
受験志望者内の順位
合算志望者内の順位
得点分布表
合格可能性(A~E)
B判定:合格可能性60%
C判定:合格可能性40%
D判定:合格可能性20%
E判定:合格可能性20%未満
・個人参加の場合のスケジュール(2024年共通テストの場合)
2023年12月から データネット窓口受付校舎にて事前申し込みと集計カードの受け取りが必要です
2024年1月14日・15日 自己採点を実施し、データネット集計カードを記入
2024年1月15日10:00~17:00 データネット集計カードを駿台各校舎窓口に提出
2024年1月18日14:00~ データネット個人票を提出した駿台校舎窓口にて受取
・個人参加方法:
https://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/sundai/scontents_P/others2_PD/1337345562664.html
・共通テスト自己採点集計データネットを元にしたボーダーライン
駿台&ベネッセでは、「共通テスト自己採点集計データネット」の集計データを元にした大学・学部別の共通テスト点数のボーダーライン・合格ラインを発表しています。詳細は以下をご覧ください。
⇒各予備校による共通テストのボーダーライン・合格ラインまとめ
インターネット選太君(駿台&ベネッセ)
・インターネット選太君とは
「データネット(駿台・ベネッセ共催)」に参加した受験生のデータを元にした即時判定システムです。
・インターネット選太君利用で手に入るデータ
志望校の共通テストボーダーライン点数
得点分布表
合格可能性(A~E)
※駿台・ベネッセの模試の偏差値を入力すると二次試験の判定も可
※駿台・ベネッセの模試の偏差値を入力するとドッキング判定も可
B判定:合格可能性60%
C判定:合格可能性40%
D判定:合格可能性20%
E判定:合格可能性20%未満
・インターネット選太君の利用可能期間(2024年共通テストの場合)
2024年1月17日(水)午前~2024年2月2日(金)夕方
・インターネット選太君:
https://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/sundai/scontents_P/others1_PD/1539846909144.html
共通テスト合否判定システム(東進)
・共通テスト合否判定システムとは
共通テストの合格可能性判定システムで、中2日で判定がでる、事前登録型です。
・共通テスト合否判定システム参加で手に入るデータ
偏差値
A判定偏差値
C判定偏差値
総合得点予想
2次必要得点
共通テスト圧縮得点
・個人参加の場合のスケジュール(2024年共通テストの場合)
事前申し込みは不要です
2024年1月14日(日)以降 自己採点結果入力
2024年1月17日(水)以降(中2日) 成績表閲覧
・個人参加方法:
https://www.toshin.com/hantei_sys/index.php
参加方法・利用方法
現役高3生で、高校が共通テスト判定に参加している場合は
共通テストリサーチ・データネット・共通テスト合否判定システムは、現役高3生で在籍高校がそれらに参加している場合は、重複して個人で申し込むことはできません。
多くの高校で、2~3の判定システムに参加していますが、在籍高校で参加していない「予備校の判定」に個人参加することは可能です。ただし、駿台・ベネッセのデータネットは、個人申込みの場合、要事前申し込みで、駿台校舎での申し込み・結果受取となります。
通信制高校生など、高校が共通テスト判定に学校参加していない場合は
N高のネットコースなど広域・ネット系の通信高校に在籍している場合などで、在籍高校が予備校の「共通テスト判定システム」の仲介を行ってくれない場合は、個人で申し込む必要があります。
高卒生の場合は
河合生・駿台生・東進生はそれぞれ在籍している予備校の判定システムを利用することになります。これらの予備校に所属していない場合や、在籍していても他予備校の判定システムを利用したい場合は個人申込みとなります。
バンザイシステム・インターネット選太君を利用する
バンザイシステム・インターネット選太君は、「参加型」ではなく、数値を入れて合否判定を出すだけですので、どなたでも利用できます。ただし、志望大学・学部における志望者内の順位はわかりません。
以上、「共通テストの合格判定の比較・利用法まとめ(河合・駿台・東進)」でした。